Japanese
English
特集 MRCPの有用性と限界
胆道疾患におけるMRCPの有用性と限界
Clinical Utility and Limitation of MR Cholangiography for Biliary Diseases
廣橋 伸治
1
,
廣橋 里奈
1
,
北野 悟
1
,
穴井 洋
1
,
坂本 雅彦
1
,
伊藤 高広
1
,
阪口 浩
1
,
大石 元
1
,
打田 日出夫
1
,
安 辰一
2
,
松本 昌美
2
Shinji HIROHASHI
1
,
Rina HIROHASHI
1
,
Satoru KITANO
1
,
Hiroshi ANAI
1
,
Masahiko SAKAMOTO
1
,
Takahiro ITOH
1
,
Hiroshi SAKAGUCHI
1
,
Hajime OHISHI
1
,
Hideo UCHIDA
1
,
Tatsuichi AN
2
,
Masami MATSUMOTO
2
1奈良県立医科大学放射線科・腫瘍放射線科
2奈良県立五条病院内科
1Departments of Radiology and Oncoradiology, Nara Medical University
2Internal Medicine,Gojo Hospital
キーワード:
MRCP
,
virtual endoscopy
,
胆道
,
胆管癌
Keyword:
MRCP
,
virtual endoscopy
,
胆道
,
胆管癌
pp.553-560
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900213
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本稿では,胆道のMRCPについて,まず撮像上の注意点,ついで胆嚢疾患と胆管疾患に分けて有用性を概説した.胆道の画像診断の主役はまず超音波検査であり,特に胆嚢疾患においてはその優位性はゆるがない.しかし,MRCPにおいては,全く非侵襲的に胆道全体が明瞭に描出されるため,多くの場合に診断的ERCPに置き換えることが可能である.また,胆道全体のスクリーニング検査として有用性を発揮する可能性があり,胆道疾患の早期発見への寄与が期待できる.MRCPのデータを用いて作成したvirtual cholangioscopyは適応となる疾患も少なく臨床的有用性も確立していないが,将来有用性が発揮できる可能性は十分にあると考えられる.
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