Japanese
English
症例報告
特徴的な発育形態を示した胆管内発育型肝内胆管癌の1切除例
A Case Report of Cholangiocellular Carcinoma of Intraductal Growth Type
中村 厚夫
1
,
八木 一芳
1
,
関根 厚雄
1
,
田宮 洋一
2
Atsuo NAKAMURA
1
,
Kazuyoshi YAGI
1
,
Atsuo SEKINE
1
,
Youichi Tamiya
2
1新潟県立吉田病院内科
2新潟県立吉田病院外科
1Department of Internal Medicine, Niigata Prefectural Yoshida Hospital
2Department of Surgery, Niigata Prefectural Yoshida Hospital
キーワード:
胆管内発育型肝内胆管癌
,
発育形態
,
管腔内細径超音波検査
,
拡大肝左葉切除術
Keyword:
胆管内発育型肝内胆管癌
,
発育形態
,
管腔内細径超音波検査
,
拡大肝左葉切除術
pp.713-718
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900234
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患者は65歳,女性.微熱と食欲不振を主訴に当科入院した.検査成績は,胆道系酵素の上昇を主体とした肝機能異常を認めた.US,CTでは左右肝管から総胆管に約3cmの腫瘍性病変を認め,肝内胆管は拡張していた.内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)チューブ留置後の造影では左肝管から三管合流部に胆管内腔を充満するような陰影欠損を認めた.管腔内細径超音波検査(IDUS)で同部位は均一な等エコー像を示し,腫瘍に接する胆管壁には異常を認めず,腫瘍が胆管内に浮いているように見え,左葉より発生した腫瘍が疑われた.腹部血管造影では同部位にびまん性に濃染部が見られた.胆汁細診はClass IVで拡大肝左葉切除術を施行した.病理組織診断は60×50mm,胆管内発育型肝内胆管癌(B2,B3,B1,CBD),腫瘤形成型(S2,7mm)であった.
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