臨床医に役立つ実践病理診断 病理医から臨床医へのメッセージ・1【新連載】
肝内胆管癌(胆管細胞癌)
中沼 安二
1
,
佐々木 素子
1
,
佐藤 保則
1
,
池田 博子
1
,
原田 憲一
1
Yasuni NAKANUMA
1
,
Motoko SASAKI
1
,
Yasunori SATO
1
,
Hiroko IKEDA
1
,
Kenichi HARADA
1
1金沢大学医学系研究科 形態機能病理学
1Department of Human Pathology,Kanazawa University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝内胆肝癌
,
胆肝系
,
腺癌
,
神経内分泌マーカー
,
粘液
Keyword:
肝内胆肝癌
,
胆肝系
,
腺癌
,
神経内分泌マーカー
,
粘液
pp.514-521
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100290
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要旨
肝内胆管癌の病理像について肉眼所見,組織所見,それに診断,鑑別のポイントを中心に概説した.肝内胆管癌は発生部位と臨床病理像を中心に末梢型と肝門型(あるいは傍肝門型)に分類される.また,肉眼的に塊状型,胆管浸潤型,胆管内発育型(胆管内乳頭状腫瘍に含まれる)に分類される.組織学的には,通常型として高分化型腺癌,中分化型腺癌,低分化型腺癌,それに特殊型に分類される.肝内胆管癌の特殊型あるいはその類縁疾患として細胆管癌および胆管嚢胞腺癌がある.肝内胆管癌の診断には,組織像に加え,特殊染色や免疫染色が有用である.
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