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特集 肝内胆管癌 up-to-date
胆管内発育型肝内胆管癌の画像診断―粘液産生性肝内胆管腫瘍6例の検討
Image Diagnosis for Intrahepatic Cholangiocarcinoma:Periductal-infiltrating Type
須山 正文
1
,
窪川 良廣
1
,
崔 仁煥
1
,
田所 洋行
1
,
神谷 尚則
1
,
加藤 圭
1
,
松村 祐二
1
,
高橋 靖
1
,
近森 正康
1
,
新後閑 弘章
1
Masafumi SUYAMA
1
,
Yoshihiro KUBOKAWA
1
,
Jinkan SAI
1
,
Hiroyuki TADOKORO
1
,
Hisanori KAMIYA
1
,
Kei KATO
1
,
Yuji MATSUMURA
1
,
Yasushi TAKAHASHI
1
,
Masayasu CHIKAMORI
1
,
Hiroaki SHIGOKA
1
1順天堂大学消化器内科
1Department of Gastroenterology,School of Medicine,Juntendo University
キーワード:
粘液産生胆管癌
,
画像診断
Keyword:
粘液産生胆管癌
,
画像診断
pp.811-815
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100082
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要旨 粘液を産生する肝内胆管腫瘍6例を検討した.癌は4例であり転帰が明らかな3例は再発死亡した.4例とも肝実質浸潤がみられる進行癌であった.他の2例は腺腫であり,1例はERCP時の経乳頭的胆管生検で腺腫と診断されていたが,胆管炎を繰り返すため肝左葉および肝外胆管切除を行った.また,胆管が囊胞様に拡張した4例のうち3例は癌であり,周囲の胆管まで浸潤していたが,ERCPやPTBD像からの判定は困難であった.囊胞様に胆管が拡張するタイプは肝囊胞腺癌と診断されていたが,膵のIPMNの診断にならい粘液産生胆管癌と診断を改めている.このような癌では胆管浸潤が広く術前診断が困難なことが多く,術中迅速病理診断を行うべきである.また,胆管に沿って発育する乳頭状腫瘍はIDUSによる診断が可能であるが,低乳頭状に進展する腫瘍の胆管内進展の診断はstep biopyに頼らざるを得ない.
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