Japanese
English
症例報告
胆道出血にて診断された早期胆嚢管癌と考えられた1例
An Early Cystic Duct Carcinoma With Hemohilia:Report of a Case
中村 厚夫
1
,
八木 一芳
1
,
関根 厚雄
1
,
二瓶 幸栄
2
,
親松 学
2
,
田宮 洋一
2
Atsuo NAKAMURA
1
,
Kazuyoshi YAGI
1
,
Atsuo SEKINE
1
,
Kouei NIHEI
2
,
Manabu OYAMATSU
2
,
Youichi TAMIYA
2
1新潟県立吉田病院内科
2新潟県立吉田病院外科
1Department of Internal Medicine, Niigata Prefectural Yoshida Hospital
2Department of Surgery, Niigata Prefectural Yoshida Hospital
キーワード:
胆嚢管癌
,
管腔内超音波検査
,
IDUS
,
胆道出血
,
発育進展
,
遺残胆嚢管
Keyword:
胆嚢管癌
,
管腔内超音波検査
,
IDUS
,
胆道出血
,
発育進展
,
遺残胆嚢管
pp.593-597
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900454
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患者は80歳,女性.78歳時胆石にて腹腔鏡下胆嚢摘出術施行.上腹部痛,肝機能異常で入院.ERCPでは乳頭部より出血を認め,総胆管には凝血塊と考えられる透亮像を認めた.血管造影で出血源不明にて経過観察した.3か月後のERCで三管合流部に腫瘤性病変が疑われ,管腔内超音波検査(IDUS)を行い遺残胆嚢管から三管合流部にかけて腫瘤性病変を認めた.経口胆道鏡を行いイクラ様の乳頭状腫瘤を確認し遺残胆嚢管癌と診断した.胆汁細胞診はclass IV,肝外胆管切除術を行った.病理診断は深達度fm,総胆管に上皮内癌を伴った胆嚢管癌と診断された.2年前の胆嚢摘出標本を検索したところ,胆嚢管に粘膜癌が認められた.胆管領域癌の発育進展を考えるうえで貴重であり、早期胆嚢管癌はまれなため報告した.
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