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特集 進行胆嚢癌の手術適応―画像と治療
進行胆嚢癌の非治癒切除・非切除例の手術成績
Prognosis after Noncuratiy or Nonresectable Operation for Gallbladder Cancer
山口 晃弘
1
,
磯谷 正敏
1
,
原田 徹
1
,
金岡 祐次
1
Akihiro YAMAGUCHI
1
,
Masatoshi ISOGAI
1
,
Toru HARADA
1
,
Yuji KANEOKA
1
1大垣市民病院外科
1Department of Surgery, Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
非治癒切除胆嚢癌
,
非切除胆嚢癌
,
curC胆嚢癌
Keyword:
非治癒切除胆嚢癌
,
非切除胆嚢癌
,
curC胆嚢癌
pp.701-706
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900103
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過去19年間に手術を行った胆嚢癌201例のうちcurC87例,非切除16例の術後遠隔成績を中心に検討した.curCの3,5年生存率は3.4%,1.1%で,非切除例では1年2か月が最長生存例であった.curC症例の進行度分類はstageII7例,stage III13例,stage IV a40例,stage Iv b 27例で,非切除例はすべて腹膜播種や肝転移を認めた.stage II以上の胆嚢癌では胆嚢摘出術,肝床切除術ではリンパ節郭清だけでなく切除縁において不十分であり,肝床切除に胆管切除を加えても切除縁の癌陽性のためにcurCとなった症例が多かった.進行胆嚢癌では神経周囲浸襲も考慮した切除縁の癌陰性化が重要で,肝のS4a,5切除に加えて胆管の合併切除以上の手術とリンパ節郭清をしっかりと行う必要がある.
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