発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002011347
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道癌におけるリンパ節微小転移について概説した.微小転移は免疫染色及びSCC,CEA,cytokeratin等のmRNAのRT-PCRにて検出される.その検出頻度はHEではpNOとされる症例の40%で,pN1症例ではpTに比例して微小転移の検出頻度が上昇する.また従来,跳躍転移とされた症例でHEで陰性とされたリンパ節に微小転移が検出され,跳躍転移もリンパ流に乗った転移であることが確認された.しかしながら微小転移の臨床的意義については相反する報告が見られ,また上縦隔リンパ節が胸部食道癌のセンチネルリンパ節となりうるかについては微小転移の有無による前方視的な研究の結果を待たなければならない
©Nankodo Co., Ltd., 2001