Japanese
English
特集 肝転移―治療戦略と画像診断
肝転移症例における肝外病変の診断
Diagnosis of Extra-Hepatic Lesion in the Case of Liver Metastasis
松枝 清
1
,
稲葉 吉隆
1
,
荒井 保明
1
Kiyoshi MATSUEDA
1
,
Yoshitaka INABA
1
,
Yasuaki ARAI
1
1愛知県がんセンター放射線診断部
1Department of Diagnostic Radiology, Aichi Cancer Center
キーワード:
転移検索
,
肝外病変
,
肺転移
,
脳転移
,
骨転移
Keyword:
転移検索
,
肝外病変
,
肺転移
,
脳転移
,
骨転移
pp.533-539
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900080
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肝転移に対する治療戦略を考える場合に,肝外病変の存在は治療適応自体にかかわる重要な問題となるが,検索範囲や検索方法をいかにすべきかといった点についての定まった指針は示されていない.肝転移に対して積極的局所療法を企図する立場からは,転移のkey metastatic siteである肺および肝転移以上に予後規定因子となりえる脳,さらにはADLに大きな影響を及ぼす可能性をもつ骨転移の検索は必須と考えられる.ただし肝外病変診断において転移検索の主力となっている画像診断の不確実性を認識することも必要であり,その不確実性をできるだけ補完する方法で対処すべきであると考えられる.
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