Japanese
English
特集 稀な肝悪性腫瘍―画像と病理
肝原発悪性リンパ腫
Primary Lymphoma of the Liver
松枝 清
1
,
神谷 実佳
2
,
稲葉 吉隆
2
,
荒井 保明
2
,
谷田部 恭
3
Kiyoshi MATSUEDA
1
,
Mika KAMIYA
2
,
Yoshitaka INABA
2
,
Yasuaki ARAI
2
,
Yasushi YATABE
3
1筑波大学臨床医学系放射線医学
2愛知県がんセンター放射線診断部
3愛知県がんセンター遺伝子病理診断部
1Department of Radiology,Institute of Clinical Medicine,University of Tsukuba
2Department of Radiology,Aichi Cancer Center
3Department of Pathology and Molecular Diagnosis,Aichi Cancer Center
キーワード:
節外性悪性リンパ腫
,
肝
,
腫瘍内脈管貫通
Keyword:
節外性悪性リンパ腫
,
肝
,
腫瘍内脈管貫通
pp.571-575
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100449
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要旨 肝原発悪性リンパ腫の1症例を呈示する.患者は腹部の重い感じを主訴とする57歳男性で,肝に多発性腫瘍があり,LDH・ALPが上昇,腫瘍マーカーは陰性でHB-Agが陽性を示した.画像所見では肝腫瘍の内部を既存の脈管構造が貫通するといった肝悪性リンパ腫の肝内腫瘍進展におけるひとつの特徴が認められた.肝腫瘍は多発性ではあるが臨床検査所見に加えて,比較的典型的な肝悪性リンパ腫の画像所見を呈した症例と考えられた.診断は経皮的針生検組織によって確定した(びまん性大細胞型リンパ腫,B細胞性).
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