Japanese
English
特集 血流と肝画像
血流動態とIVR―血流動態を活かした肝IVRの現状と新たな展開
Hepatic IVR that Hemodynamics was Taken into Consideration:The Present Situation and Development
松枝 清
1
,
稲葉 吉隆
1
,
荒井 保明
1
Kiyoshi MATSUEDA
1
,
Yoshitaka INABA
1
,
Yasuaki ARAI
1
1愛知県がんセンター放射線診断部
1Department of Diagnositic Radiology, Aichi Cancer Center, Nagoya
キーワード:
肝血流動態
,
IVR
,
肝動脈
,
側副路
,
血流制御
Keyword:
肝血流動態
,
IVR
,
肝動脈
,
側副路
,
血流制御
pp.219-226
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900497
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Vascular IVRを代表する肝動脈化学塞栓療法あるいは肝動注化学療法では,腫瘍を含めた肝の動脈性血流動態を的確に把握し,これをIVR手技によってコントロールできるかどうかが重要な課題であり,このためには肝動脈の分岐亜型や,肝内外に形成されるさまざまな側副血行路を包括した血流動態の認識が必須となる.また門脈・肝静脈を含めた肝血流動態の相互関連性から,これを応用して腫瘍に対する局所的治療効果を高めようとする工夫も,IVR手技を用いた血流制御下で試みられており,肝血流動態の解明とともに今後の展開が期待される.
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