Japanese
English
特集 肝区域性・領域性異常の画像と病態
肝区域性・領域性異常と病理
Abnormalities of Hepatic Segment and Area of the Liver and Their Pathology
中沼 安二
1
,
佐藤 保則
1
Yasuni NAKANUMA
1
,
Yasu-nori SATO
1
1金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学
1Department of Human Pathology,Kanazawa University Graduate School of Medicine,Kanazawa
キーワード:
肝区域
,
血行支配
,
胆管系
,
萎縮
,
過形成
Keyword:
肝区域
,
血行支配
,
胆管系
,
萎縮
,
過形成
pp.125-132
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100558
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要旨 肝にはび漫性疾患の他に,区域性,領域性の病変がみられ,その背景因子として肝内で区域性の走行や支配を示す肝血管系,胆管系の異常がある.肝血管系の異常に関連して,領域性の肝実質の萎縮,壊死,脱落があり,具体的な病変として肝梗塞,Zahnの梗塞,領域性の肝実質の萎縮,脱落がある.また,これに関連して肝実質の肥大,過形成がみられ,肝門部中心の肥大,結節性の過形成像など,その形態は種々である.胆管系の異常に関連しても同様に,肝実質の領域性の萎縮や過形成像をみる.肝の区域性,領域性の異常とその病理,背景因子を理解することが肝の病態把握や病像の理解に役立つ.
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