Japanese
English
特集 膵・胆管合流異常の新たな展開―画像と病態
膵・胆管合流異常の臨床病態と治療方針
膵・胆管合流異常に合併する膵炎の特徴
Pancreatitis Associated With Pancreaticobiliary Maljunction
松川 昌勝
1
,
松木 明彦
1
,
神澤 輝実
2
,
須藤 俊之
3
,
坂本 十一
3
,
吉村 徹郎
3
,
相沢 秀
3
,
檀上 和真
3
Masakatsu MATSUKAWA
1
,
Akihiko MATSUKI
1
,
Terumi KAMISAWA
2
,
Toshiyuki SUTO
3
,
Juichi SAKAMOTO
3
,
Tetsurou YOSHIMURA
3
,
Shu AIZAWA
3
,
Kazuma DANJO
3
1弘前市立病院内科
2東京都立駒込病院内科
3弘前大学医学部第一内科
1Department of Internal Medicine,Hirosaki City Hospital
2Department of Internal Medicine,Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
3First Department of Internal Medicine,Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
膵・胆管合流異常
,
急性膵炎
,
慢性膵炎
Keyword:
膵・胆管合流異常
,
急性膵炎
,
慢性膵炎
pp.229-235
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100492
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要旨 筆者らが経験した膵・胆管合流異常に合併した膵疾患は,急性膵炎3%,慢性膵炎6%,膵炎症状を伴わない高アミラーゼ血漿4%,膵癌2%であった.
急性膵炎は3例中2例が長期間再燃を繰り返した.紡錘状の胆管拡張が2例に見られたが,膵管像は全例正常であった
慢性膵炎6例中5例に腹痛発作の既往があり,胆膵管拡張は全例に,膵管内陰影欠損は83%に見られた.
膵・胆管合流異常に併存する膵炎は,急性,慢性共に再燃を繰り返す特徴がある.また慢性膵炎では膵管拡張の頻度が高く,本症に併存する膵炎の原因として膵液の流出障害が推測された.
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