Japanese
English
特集 膵・胆管合流異常の新たな展開―画像と病態
膵・胆管合流異常の病態と病理
Pathology of Pancreaticobiliary Maljunction
須田 耕一
1
,
信川 文誠
1
,
鈴木 不二彦
2
,
松本 由朗
3
,
藤井 秀樹
3
,
宮野 武
4
Koichi SUDA
1
,
Bunsei NOBUKAWA
1
,
Fujihiko SUZUKI
2
,
Yoshiro MATSUMOTO
3
,
Hideki FUJII
3
,
Takeshi MIYANO
4
1順天堂大学医学部病理学第一
2順天堂浦安病院検査科
3山梨大学医学部第一外科
4順天堂大学医学部小児外科
1The First Department of Pathology,Juntendo University School of Medicine
2Division of Clinical laboratory,Juntendo Urayasu Hospital
3The First Department of Surgery,Faculty of Medicine,University of Yamanashi
4Department of Pediatric Surgery,Juntendo University School of Medicine
キーワード:
膵・胆管合流異常
,
先天性総胆管拡張症
,
Oddi括約筋
,
膵液逆流
,
胆道癌
Keyword:
膵・胆管合流異常
,
先天性総胆管拡張症
,
Oddi括約筋
,
膵液逆流
,
胆道癌
pp.169-173
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100483
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要旨 膵・胆管合流異常は,膵管と胆管が十二指腸乳頭部の括約筋機構存在部位よりはるかに離れたところで合流する場合には圧勾配により膵液が胆道系に逆流し,壁の脆弱性を惹起し,ついに胆管拡張に至るという概念である.本概念が提唱された後,合流異常が存在するのに胆管非拡張例が少なからず見出され,また最近では括約筋が膵・胆管合流部に及んでも膵液の逆流がみられた症例が報告されている.
筆者らは,従来よりOddi括約筋の再構築像に基づいて,膵液の逆流現象が括約筋の合流部に及ぶ,及ばないよりも主たる括約筋が膵・胆管合流後の共通管を取り囲むことの重要性を強調していたが,ようやく臨床的に実証された.
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