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特集 膵・胆管合流異常の新たな展開―画像と病態
膵・胆管合流異常の診断
EUS・IDUSによる膵胆管合流部の診断
Endoscopic Ultrasonography and Intraductal Ultrasonography for Diagnosing Pancreaticobiliary Maljunction
伊藤 彰浩
1
,
後藤 秀実
1
,
廣岡 芳樹
2
,
橋本 千樹
1
,
岡田 直人
1
,
伊東 輝朋
1
,
川嶋 啓揮
1
Akihiro ITOH
1
,
Hidemi GOTO
1
,
Yoshiki HIROOKA
2
,
Senju HASHIMOTO
1
,
Naoto OKADA
1
,
Terutomo ITOH
1
,
Hiroki KAWASHIMA
1
1名古屋大学大学院病態修復内科学
2名古屋大学大学院光学医療診療部
1Department of Internal Medicine,Nagoya University School of Medicine
2Department of Endoscopy,Nagoya University School of Medicine
キーワード:
EUS
,
IDUS
,
膵・胆管合流異常
Keyword:
EUS
,
IDUS
,
膵・胆管合流異常
pp.221-228
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100491
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要旨 膵・胆管合流異常に対するEUSおよびIDUS診断について述べる.EUSによる合流部の描出の方法は一様ではないが,常に系統的に観察することが重要である.合流異常例では膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する像が得られる.EUSでは,合併病変の診断のみならず,胆囊壁肥厚例などからの拾い上げ診断も可能である.一方IDUSは,現段階でOddi筋層を描出可能な唯一のモダリティであり,乳頭部を明瞭に描出することで合流異常の診断がなされ,高分解能により胆管癌の存在診断や進展度診断に有用である.膵・胆管合流異常は一般に外科的疾患として扱われるが,拾い上げ診断や術前精密診断に寄与する内科的なアプローチも重要である.
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