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Journal of Gastroenterological Imaging Volume 5, Issue 2 （March 2003）

消化器画像 5巻2号（2003年3月発行）

Japanese English

特集膵・胆管合流異常の新たな展開―画像と病態

膵胆管合流部に括約筋作用が及べば合流異常ではないのか？ Is the Case Diagnosed as the Pancreaticobiliary Maljunction,When the Action of the Sphincter Muscle（Oddi）Affect the Union? 神澤輝実 ¹ , 雨宮こずえ ¹ , 江川直人 ¹ , 鶴田耕二 ² , 岡本篤武 ² , 松川昌勝 ³ Terumi KAMISAWA ¹ , Kozue AMEMIYA ¹ , Naoto EGAWA ¹ , Kouji TSURUTA ² , Atsutake OKAMOTO ² , Masakatsu MATSUKAWA ³ ¹東京都立駒込病院内科 ²東京都立駒込病院外科 ³弘前市立病院内科 ¹Department of Internal Medicine,Tokyo Metropolitan Komagome Hospital ²Department of Surgery,Tokyo Metropolitan Komagome Hospital ³Department of Internal Medicine,Hirosaki City Hospital キーワード：膵・胆管合流異常 , 共通管 , Oddi括約筋 , ERCP , 膵胆管高位合流 Keyword: 膵・胆管合流異常 , 共通管 , Oddi括約筋 , ERCP , 膵胆管高位合流 pp.180-186

発行日 2003年3月15日 Published Date 2003/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100485

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要旨　現在の膵・胆管合流異常のERCP診断は，膵管と胆管の合流部に十二指腸乳頭部括約筋の作用が及ばないことを確認することによりなされる．しかし，比較的長い共通管を有する例では，合流部に括約筋作用が及んでいても，膵胆管逆流現象が起こり得る．これらの膵胆管高位合流例では，通常より高頻度に胆囊癌を合併し，胆囊粘膜の細胞増殖能も高度である．高位合流例は現行の診断基準では合流異常とは診断されないが，その合併症を含めた長期予後や合流部と十二指腸壁との関係を検索する必要がある．