Japanese
English
特集 膵炎―診断と治療の最前線
序説
膵炎の診断と治療―最近の動向
Diagnosis and treatment of pancreatitis:Up-to-date
神澤 輝実
1
Terumi KAMISAWA
1
1がん・感染症センター都立駒込病院 内科
1Department of Internal Medicine,Tokyo Metropolitan Cancer and Infectious diseases Center,Komagome Hospital
キーワード:
急性膵炎
,
慢性膵炎
,
自己免疫性膵炎
,
診断基準
,
ガイドライン
Keyword:
急性膵炎
,
慢性膵炎
,
自己免疫性膵炎
,
診断基準
,
ガイドライン
pp.673-675
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100485
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はじめに
膵臓は解剖学的な関係からアプローチが困難で,膵疾患の診断や治療はほかの消化器疾患に比べて困難なことが多い.膵炎は消化器領域の中では比較的頻度が低い疾患であるが,適切な診断と治療が患者の予後に大きな影響を与える.膵炎といっても,急性膵炎,慢性膵炎,自己免疫性膵炎では病態が全く違っており,対応も異なる.この数年間で膵炎に関する診断基準や診療ガイドラインが改訂ないし発刊され,最近の膵炎診療の動向は著しい.
本稿では,急性膵炎,慢性膵炎および自己免疫性膵炎の診断と治療の最新の知見を特集した.
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