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特集 外科が求める肝・胆道癌の術前画像
胆管癌の術前進展度診断と術式決定―内科の現状
Evaluation of Tumor Extent and Selection of Surgical Treatment for Bile Duct Carcinomas
真口 宏介
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
,
林 毅
1
,
吉田 暁正
1
,
桜井 康雄
1
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Tsuyoshi HAYASHI
1
,
Akimasa YOSHIDA
1
,
Yasuo SAKURAI
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital
キーワード:
肝外胆管癌
,
進展度診断
,
超音波内視鏡(EUS)
,
管腔内超音波検査(IDUS)
Keyword:
肝外胆管癌
,
進展度診断
,
超音波内視鏡(EUS)
,
管腔内超音波検査(IDUS)
pp.367-374
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100464
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要旨 胆管癌の進展度診断については,肝切除を必要とする上部・肝門部胆管癌が複雑であり,かつ重要である.
筆者らは現状では,壁深達度診断は超音波内視鏡,管腔内超音波検査にて漿膜下層浅層までの浸潤か深層以深への浸潤かの判定を行う.血管浸潤のうち,術式選択に重要な右肝動脈浸潤の判定には管腔内超音波検査が有効である.ただし,over diagnosisの傾向がある.
手術適応の判定,術式選択に最も重要な胆管長軸(水平)方向進展度診断のうち,表層進展の診断には,経皮経肝胆道鏡が必要で,試作電子スコープが極めて有効である.壁内進展の診断には,管腔内超音波検査と詳細な胆管造影像が最も情報量が多く必須である.壁外進展の判定は困難である.
手術適応の基準化,施設間における術式の違いや治療成績の較差の軽減,が目指すべき課題であろう.
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