Japanese
English
特集 肝門部胆管癌の進展度診断―画像でどこまでわかるか
肝門部の外科解剖―術式決定に必要なこと
Surgical Anatomy of the Hepatic Hilum
近藤 哲
1
,
平野 聡
1
,
田中 栄一
1
,
原 敬志
1
,
斉藤 克憲
1
,
奥芝 俊一
1
,
加藤 紘之
1
,
安保 義恭
2
Satoshi KONDO
1
,
Satoshi HIRANO
1
,
Eiichi TANAKA
1
,
Takashi HARA
1
,
Katsunori SAITO
1
,
Shunichi OKUSHIBA
1
,
Hiroyuki KATOH
1
,
Yoshiyasu AMBO
2
1北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科
2手稲渓仁会病院外科
1Department of Surgical Oncology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
2Department of Surgery,Teine Keijinkai Hospital
キーワード:
肝門部胆管癌
,
胆管分離限界点
,
肝切除
,
選択的胆管造影
,
胆管合流様式
Keyword:
肝門部胆管癌
,
胆管分離限界点
,
肝切除
,
選択的胆管造影
,
胆管合流様式
pp.337-343
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100319
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要旨 肝門部の外科解剖は胆管枝,門脈枝,肝動脈枝の三次元的相互関係によって規定されている.胆管枝が温存すべき門脈枝の蔭に隠れてしまいそれ以上分離することが不可能な状態となる「胆管分離限界点」は,各々の肝切除術式において異なる.切離する門脈枝が異なり温存門脈枝の授動範囲も異なってくるためである.このことを十分に理解し,正確な癌進展範囲とともに各肝切除術式固有の「胆管分離限界点」を胆管造影上ピンポイントで同定する能力が要求される.それにより適切な肝切除術式を選択でき,肝側胆管断端を癌陰性にすることが可能となる.
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