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特集 肝門部胆管癌の進展度診断―画像でどこまでわかるか
肝門部胆管癌進展様式の病理学的特徴
Clinicopathological Features of Hilar Cholangiocarcinoma
尾島 英知
1
,
坂元 亨宇
2
Hidenori OJIMA
1
,
Michiie SAKAMOTO
2
1国立がんセンター研究所病理部
2慶應義塾大学医学部病理学教室
1Pathology Division,National Cancer Center Institute
2Department of Pathology,Keio University School of medicine
キーワード:
肝門部胆管癌
,
上皮内進展
,
間質浸潤
,
胆管切除断端
Keyword:
肝門部胆管癌
,
上皮内進展
,
間質浸潤
,
胆管切除断端
pp.345-351
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100320
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要旨 肝門部領域癌の多くは左右肝管のいずれかが狭窄・閉塞した進行症例で,肉眼型は結節または平坦浸潤型が約9割を占める.進展様式では主病変周囲胆管に,画像上壁肥厚として比較的認識しやすい胆管周囲間質に沿った進展を示す型の他に,壁肥厚を伴わず画像上認識困難な上皮置換性に表層拡大進展する型がある.後者の場合の特徴は,広範囲の胆管内上皮に病変が及んでいることが多く,外科的切除断端は陽性のことが多いが,臨床的局所再発の発生頻度は前者に比べ非常に低く長期生存の傾向を示す.
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