Japanese
English
原著
多相性造影ダイナミックCTを用いた食道・胃静脈瘤流入路の血流方向評価に関する検討
The Evaluation About the Direction of Venous Flow in Esophageal and Gastric Varices With Contrast Enhanced Multiphase Dynamic CT
工藤 康一
1
,
中曽根 豊
1
,
山下 康行
1
,
重松 良典
2
,
石井 章彦
2
,
東家 亮
2
,
上村 克哉
3
Koichi KUDOU
1
,
Yutaka NAKASONE
1
,
Yasuyuki YAMASHITA
1
,
Yoshinori SHIGEMATSU
2
,
Akihiko ISHII
2
,
Ryou TOOYA
2
,
Katsuya UEMURA
3
1熊本大学大学院医学薬学研究部放射線診断部門
2天草地域医療センター放射線科
3上村循環器科医院
1Department of Kumamoto University,Medical School
2Department of Radiology,Amakusa Medical Center
3Uemura Circulation Clinic
キーワード:
マルチスライスCT
,
門脈
,
食道・胃静脈瘤
,
血行動態
,
血流方向
Keyword:
マルチスライスCT
,
門脈
,
食道・胃静脈瘤
,
血行動態
,
血流方向
pp.823-829
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100085
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要旨 食道・胃静脈瘤の診療で門脈の血行動態を正確に把握することは,治療を考えるうえで重要である.筆者らは食道・胃静脈瘤の流入路について多相性のダイナミックCT撮影を行い,非侵襲的に血流方向の評価を試みた.門脈を構成する各静脈に造影剤が流入してくる様子を再構成画像(冠状断像)で経時的に観察し,CTでの血流方向診断がどの程度可能であるかを検討した.その結果撮影に最適なタイミングは,脾静脈が造影されるが門脈にまだ造影剤が十分流入していない時相であり,この相では門脈,脾静脈,左胃静脈,後胃静脈の各合流部に層流が形成されているため,この所見を利用することでCTによる血流方向診断が可能であった.
消化器画像2005;7:823―829
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