misdiagnosisに学ぶ
―術前診断―CA19―9高値で胆管癌を疑った閉塞性黄疸の1例
岡崎 和一
1
,
古川 富紀子
1
,
山本 伸
1
,
久保田 佳嗣
1
1関西医科大学内科学第三講座(消化器内科)
pp.7-10
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100019
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画像診断に際しては見落としがないように心がけるとともに,何らかの所見が発見されたときは臨床情報を参考に,適切な順に最小限の検査を追加し確定診断に導くことが患者の利益につながる.しかしながら,臨床情報から先入観に捉われると,思わぬ誤診に陥ることがある.
■症例提示
75歳の女性.
主訴 全身倦怠感,体重減少.
既往歴 1978年薬剤性肝炎,1997年早期胃癌(術後).
家族歴 同胞:胃癌,乳癌.
現病歴 2003年6月頃より食欲低下し,2 kgの体重減少を認めた.7月初めより全身倦怠感を自覚し当科を受診した.採血にて肝胆道系酵素の上昇とCA19―9の高値を認め精査目的で7月中旬当科に入院となった.
生活歴 喫煙20本×40年,飲酒歴なし.
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