Japanese
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特集 閉塞性黄疸の診療手順
病態からみた診療手順
総胆管結石による閉塞性黄疸の診療
Obstructive jaundice due to choledocholithiasis
塚田 一博
1
,
貫井 裕次
1
,
津田 祐子
1
,
坂東 正
1
Kazuhiro TSUKADA
1
1富山医科薬科大学第2外科
キーワード:
閉塞性黄疸
,
総胆管結石
,
胆道感染症
,
胆道ドレナージ
Keyword:
閉塞性黄疸
,
総胆管結石
,
胆道感染症
,
胆道ドレナージ
pp.1071-1074
発行日 2001年8月20日
Published Date 2001/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904542
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総胆管結石の中で閉塞性黄疸をきたすものは不顕性黄疸を含めると63%に認められた.結石による閉塞性黄疸は自然に軽快することもあるが,ほとんどの場合胆道感染症を伴っている.胆石の嵌頓をきたしていることもあり,急性閉塞性化膿性胆管炎を併発すると重篤であり,速やかな減圧減黄処置が必要である.減黄方法では経皮経肝胆道ドレナージのほか最近では内視鏡的胆道ドレナージが広く行われている.総胆管結石の治療は結石の除去であるという考えに従い,十二指腸乳頭機能をできるだけ温存する方法が一般的となりつつあり,根治治療としての胆道付加手術の適応は限定されてきている.とくに閉塞性黄疸の有無でこの治療方針が左右されることは少ない.乳頭拡張術などでの胆管結石の除去が可能であった場合,残った胆嚢胆石に対しては腹腔鏡的胆嚢摘出術が適応される.
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