おかしな検査データ
閉塞性黄疸患者における血清ASO異常高値
稲本 キヨ
1
,
三角 香代子
1
,
野崎 康子
1
1京都大学病院検査部
pp.648-649
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202111
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血清ASO値は,溶連菌の産出する代謝産物に対する抗体価で,溶連菌感染早期診断に最もよく利用されている.その測定法は毒素中和阻止反応を利用したRanz-Randall法が現在最もよく用いられているが,検体の増加に伴う機械化と,微量化が普及して,マイクロ法が多くなってきている.
京大病院検査部でも,マイクロ法に切り替えて間もなくのこと,強度黄疸血清で極めて判定困難なASO値を示す検体に遭遇したので紹介する.
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