増大特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
扉
pp.439
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202628
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好評を博した2021年5月号増大号「中枢神経の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック」の続編です。中枢神経のそれと同じく,末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患は決してcommon diseaseというわけではありません。しかし,神経学の臨床に携わる者にとっては必ず遭遇する疾患群であり,common diseaseではないがゆえに指導層の経験や知識もまちまちで,臨床家として最新の知識にキャッチアップしておかなければならない領域です。何よりも,“治せる”,個々の医師の力量が大きく問われる疾患群です。
「第1章 検査法概論」では,各検査の進め方や所見の特徴,解釈における留意点などを示しました。「第2章 疾患各論」では,「疾患概念」,「診断には何が有用か」,「鑑別診断のポイント」,「治療と予後」を軸として,診療の全体像を著者の私見を交えながら解説しています。
種々の検査法から多数の疾患の病態・治療までを網羅した本特集は,末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患に関する現在までの到達点とも言えます。本特集を道標として強固な知識の基盤を築き上げることで,病気に苦しむ患者さんに希望の灯をともすことができるはずです。
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