学会印象記
Neuroscience 2019(2019年10月19〜23日,シカゴ)
吉川 輝
1
1昭和大学医学部生理学講座生体調節機能学部門
pp.171-173
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201498
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はじめに
2019年10月19〜23日に米国シカゴで開催された第49回北米神経科学大会(Neuroscience 2019)に参加してきた。本大会は,1969年に設立された北米神経科学会(Society for Neuroscience)の年次大会であり,2019年は学会設立50周年という記念の年での開催であった。シカゴでの開催は2015年以来4年ぶりとのことであり,私にとっては初めて訪れる都市での大会参加であった。日本とシカゴ・オヘア国際空港を結ぶ直行便があるため,シカゴへのアクセスはとてもよかった。シカゴ・オヘア国際空港とダウンタウンとはCTAトレインのブルーラインで結ばれており,時間に正確で頻繁にかつ低価格で運行しているために利用しやすかった。
シカゴと聞くと私は,2019年1月にニュースで報道された北極からの旋風「極渦」による記録的大寒波と,“Windy City”の名のとおりの強い風が吹き荒れる都市を思い浮かべる。そのため10月中旬で既に寒いのではないかと考え厚手の服装をいくつか用意して向かった。しかし,現地に到着すると朝夕は5℃程度になるが,日中は15℃近くに上昇したため,厚手の洋服の出番はなく余計な荷物になってしまった。
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