変貌する外国の医療・4
シカゴのShared Service
一条 勝夫
pp.66-67
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205602
- 有料閲覧
- 文献概要
今回はChicago Hospital Councilが実施しているShared Serviceを紹介しよう.これはChicago Hospital Council Shared Ser-viceといって,アメリカ病院協会とは関係のない,独立した非営利的な法人である.ここでは薬品から食糧などの購売契約,コンピュータの共同利用,Laundry service,それからManagement Consultationの4つの仕事を柱にしている.この4つのサービスについて各病院に呼びかけ,病院は,その中から選択して加入できる.
シカゴには全部で150の病院があるが,購売契約には91病院が加入し,1年間に1,200ドルの会費を支払っている.購売品目の範囲はX線フィルム,使用量の多い価格の高い薬品200種以上,外科用消耗品,医療用ガス,食料品,ミルク,400種以上の事務用品にまで及んでおり,各品目ごとに1品目1業者に限って契約する.値段は業者と交渉の上,入札で決まり,値段表が加入病院に送られる.加入病院はその値段表を使って,購入できるという仕組みである.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.