学会印象記
PACTRIMS 2016—The 9th Congress of the Pan-Asian Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis(2016年10月27〜29日,バンコク)
篠田 紘司
1
1九州大学大学院医学研究院神経内科学
pp.181-183
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200660
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2016年10月27〜29日,タイ王国バンコクで開催されたPACTRIMS(The 9th Congress of the Pan-Asian Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis)2016に参加しました。10月13日にプミポン・アドゥンヤデート国王陛下が崩御したばかりのタイ国民の方々には困難な時期でしたが,Local Organising ChairmanのNaraporn Prayoonwiwat氏のご尽力もあり,予定どおり開催されました。タイ王室,王国政府および国民の皆様に哀悼の意を表し,ここにその学会印象記を記させていただきます。
PACTRIMSは,多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)とその類縁中枢神経炎症性疾患の病態と治療に関するアジア太平洋地域における研究を促進することを目的として,ヨーロッパにおけるECTRIMS,北米地域のACTRIMS,ラテンアメリカ地域のLACTRIMSに次いで,2007年にMS Forumから発展して設立された学会です。筆者は2年前に台湾の台北で開催された第7回PACTRIMS以来の2回目の参加でした。今回の会場は,バンコク市内を流れるチャオプラヤ河畔にあるMillenium Hilton Hotelで,2日目の一部を除いて,3つの大型スクリーンが3つ並ぶ1つの大きな会場でアジア太平洋各国からの研究者や欧米の著名な研究者が皆同じセッションに参加しました(写真1)。
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