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28th Congress of the European Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis(ECTRIMS)が2012年11月10~13日にフランス・リヨン市で開催されました(写真)。同様の組織は北米のACTRIMS,南米(ラテン系)のLACTRIMSとあり,2009年にはアジア・オセアニア地域のPACTRIMSが齋田孝彦先生を会長に設置されています。PACTRIMSは昨年,京都で開催される予定でしたが,震災の影響で急遽シンガポールでの開催となりました。今年は北京の日本大使館がデモ隊で包囲されている日に近くのホテルで開催されましたが,来年は日本で開催予定です。ECTRIMSは世界最大の多発性硬化症(MS)に特化した学会で,臨床研究を中心としていることが特徴であり,数多くの治験結果やコホート研究が報告されます。演題数は毎年漸増しており,今年は1,000を超えました。抄録は『Multiple Sclerosis Journal(旧:Multiple Sclerosis)』のSupplementとして出版されています。昨年から抄録集は500頁を超えました。
リヨンはイタリア国境に近いフランス南東部に位置し,ローヌ川とソーヌ川の流れるフランス第2の美食の都市です。最寄りの空港は市内中心部から30キロほど離れており,タクシーがなかなか高速道路から下りず手持ちの現金が乏しいとドキドキします。実際に住んでいた期間は短いようですが,リヨン生まれということで『星の王子さま』の作者であるサンテグジュペリの名を空港に冠しています。しかし,日本語のガイドブックでは紹介しているのに,市内のホテルやインフォメーション・センターで配布している地図には,市内中心部の広場にあるサンテグジュペリの座像の表示はありませんでした。
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