追悼
中野今治先生を偲ぶ
岡本 幸市
1,2
1公益財団法人老年病研究所
2群馬大学
pp.1124-1125
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101895
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東京都立神経病院の中野今治病院長におかれましては,2014年7月16日に肺がんのため逝去されました。66歳の若さで,やり残したことも多々あり,さぞかし無念であったことでしょう。トレードマークの口ヒゲ,誠実で実直な人柄,面倒見のよさなどから,多くの人に慕われた先生でした。先生のご遺徳を偲び,謹んで哀悼の意を表します。
中野先生は徳島県のご出身であり,1974年9月に東京大学医学部を卒業され,東京大学附属病院内科で研修後,1975年6月から東京医科歯科大学第三解剖学教室に助手として採用され,萬年 甫教授の下で神経解剖を勉強されました。1976年9月から東京大学神経内科で研修なさり,1977年東京大学脳研究施設臨床部門神経内科に入局され,同年2月から6月にかけて国立療養所下志津病院に勤務され,1977年7月に東京大学神経内科に戻られました。1979年8月から東京大学神経内科の豊倉康夫教授のお薦めで,グアムのNINCDS Research Center(NIH Guam)にfellowとして渡られ,先生の筋萎縮性側索硬化症(ALS)研究が本格的にスタートしました。グアム勤務に引き続いて,1980年8月から平野朝雄先生が主宰しておられるニューヨークのMontefiore病院神経病理部門にfellowとして勤務されました。
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