Japanese
English
Neurological CPC
非定型抗酸菌症・肺アスペルギルス症の経過中,下肢の有痛性攣縮・筋萎縮を生じ,亜急性の経過で呼吸不全にて死亡した71歳男性例
A 71-year-old Man with Subacute Respiratory Failure and Amyotrophy in His Legs during Non-tuberculous Mycobacterial Infection and Pulmonary Aspergillosis
新井 憲俊
1
,
田頭 周
2
,
村山 繁雄
3
,
織茂 智之
4
,
横地 正之
5
,
河村 満
6
,
後藤 淳
7
,
福田 隆浩
8
,
藤ヶ崎 純子
8
,
鈴木 正彦
9
Noritoshi Arai
1
,
Amane Tagashira
2
,
Shigeo Murayama
3
,
Satoshi Orimo
4
1国立国際医療研究センター病院神経内科
2国立国際医療研究センター病院病理診断科
3東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンク
4関東中央病院神経内科
5財団法人東京保健医療公社荏原病院神経内科
6昭和大学神経内科学講座神経内科学部門
7東京都済生会中央病院神経内科
8東京慈恵会医科大学神経病理
9東京慈恵会医科大学青戸病院神経内科
pp.1387-1395
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101084
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症例呈示
司会 (織茂) それでは新井先生,よろしくお願いします。
主治医 (新井) 症例は,71歳の男性です。はじめに経過をお話しします。
2003年に,右上肺野を中心とする非定型抗酸菌症を発症しました。2005年頃から,右下肢に痛みを伴う筋肉のぴくつきを自覚し,これが30分ほど持続しては軽快するということが何度もあったそうです。2007年に,2003年と同じ部位に肺のアスペルギルス症を合併し,イトラコナゾール400mg/日の内服を開始しました。ところが,その後もたびたび喀血を繰り返し,当院の呼吸器内科に通院後,入退院をしました。
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