Japanese
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神経画像アトラス
認知機能障害で発症した22q11.2欠失症候群29歳女性の脳画像所見
Neuroimaging Findings of a 29-year-old Woman with 22q11.2 Deletion Presenting with Cognitive Deterioration
稗田 宗太郎
1
,
中島 雅士
1
,
石垣 征一郎
1
,
河村 満
1
Sotaro Hieda
1
,
Masashi Nakajima
1
,
Seiichiro Ishigaki
1
,
Mitsuru Kawamura
1
1昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
1Department of Neurology,Showa University School of Medicine
pp.1294-1295
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101065
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22q11.2欠失症候群(22q11.2 deletion syndrome:22q11.2DS)とは 4,000~5,000人に1人の割合で発症する先天性疾患で,先天性心疾患,異常顔貌,胸腺低形成,口蓋裂,低Ca血症,染色体22q11.2の部分欠失を主徴とする。多くは散発性の発症であるが,家族例も10~20%存在する。成人期に20%の患者が精神科疾患に罹患すると言われ,中でも統合失調症がその多くを占めている。小児期の知的レベルは中等度低下~正常と多様で,平均IQは60程度1)である。また,小児期には知能正常でも青年期以降に低下する例もあるとされる2)。
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