Japanese
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連載 神経学を作った100冊(43)
アンドラル 病理解剖学概説(1829)
One Hundred Books which Built up Neurology (43)-Gabriel Andral "Précis D'Anatomie Pathologique" (1829)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology,Japanese Red Cross Medical Center
pp.806-807
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100729
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ガブリエル・アンドラル(Gabriel Andral;1797-1876)はフランスの医師である(Fig.)1)。アンドラル徴候あるいはAndral's decubitusとは,胸膜炎の初期に患者が健側を下にして横たわることを言う。また,病気の診断には血液の化学的検査が必要なことを初めて記載した。彼には共著の『血液成分の変化に関する研究』(1840)があり,血液学者と呼ぶ人もいる。また,パスツールが脳卒中の発作を起こしたとき,対診に呼ばれたことでも知られている。
彼は1797年にギヨム・アンドラルの子としてパリに生まれた。ギヨムはフランス革命の指導者であるマラーとシャルル10世の2人の侍医として成功を収めた人物である。
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