整形外科を育てた人達 第90回
Silas Weir Mitchell(1829-1914)
天児 民和
1
1九州大学
pp.185-187
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900289
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私は戦争中6年間召集を受け,その間に大阪と東京の陸軍病院に勤務したが,平和な時には経験しなかった外傷,疾病を経験して,当惑した思い出がある.その中で,特に灼熱的な痛みに苦しむ患者を見て驚き,文献を探してこれがCausalgiaであることを知り,これを詳しく報告したのが,Silas Weir Mitchellであることも教えられた.Mitchellは,神経病学者であるが,小説も書き詩人でもある多才な学者で,整形外科との関係は多くないが,Causalgiaの研究者としてのみならず,Ascending Neuritis Erythromelalgiaの研究において忘れることの出来ない学者である.
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