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連載 神経学を作った100冊(96)
ヘンシェン『大脳の病理の臨床的,解剖学的寄稿集 第7巻——運動性失語と失書』(1922)
One Hundred Books which Built up Neurology (96)-Salomon Eberhard Henschen: "Klinische und Anatomische Beiträge zur Pathologie des Gehirns. 7th vol. Über Motorische Aphasie und Agraphie" (1922)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology, Japanese Red Cross Medical Center
pp.1530-1531
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200073
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ヘンシェン(Salomon Eberhard Henschen;1847-1930)はスウェーデンの神経学者であり,古都ウプサラで生まれ,1862年よりウプサラ大学などで医学を学んだ。1867〜1869年にかけてブラジルへ行き,当地で植物学の研究をした後,医学の修得を続けた。1878年からウプサラ大学の病理学教室で仕事をし,1880年に同大学で医学の学位を取得した。この間,ライプチヒのルードヴィヒ(Carl Friedrich Wilhelm Ludwig;1816-1895)やベルリンのコーンハイム(Julius Friedrich Cohnheim;1839-1884),ミュンヘンのチームセン(Hugo Wilhelm von Ziemssen;1829-1902)などに習った。リンネ(Carl von Linné;1707-1778)から続く伝統のあるウプサラ大学で植物学の研究もしたことが彼の神経学研究に生きているように思う。
1882年にウプサラ大学医学部の内科教授と内科クリニックの主任となった。1900年にはストックホルムの王立カロリンスカ医学外科学研究所の教授に選ばれた。
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