Master Interview●インタビュー
レニン・アンジオテンシン系を理解する―伊藤 貞嘉先生(東北大学大学院腎・高血圧・内分泌学分野教授)に聞く
伊藤 貞嘉
1
,
赤井 裕輝
1東北大学大学院腎・高血圧・内分泌学分野
pp.474-483
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101403
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Steno-2 Studyでもわかるように,世の東西を問わず血糖コントロールをよくすることは大変難しいのですが,糖尿病患者さんが併せもつ高血圧,脂質異常症を目標値を設定して治療することにより,糖尿病合併症は腎症だけでなく,網膜症,大血管障害,自律神経障害も防げることがわかってきました.しかしながら,私たち糖尿病を診る医師は,必要性はわかっていても,原理をわからずに治療をしているところがあり,治療がうまくいかない1つの理由ではないかと日ごろ感じています.伊藤先生の血圧が上がる原理,塩分とレニン・アンジオテンジン系の説明は非常に明快です.きょうはぜひ,糖尿病を勉強しようとしている読者のためにお話をうかがいたいと思います.
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