今月の主題 高血圧症—最近の動向と展望
成因と病態生理
レニン・アンジオテンシン系
笹栗 学
1
,
荒川 規矩男
2
Manabu SASAGURI
1
,
Kikuo ARAKAWA
2
1福岡大学医学部・第2内科
2福岡大学医学部・内科
pp.1672-1673
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216740
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はじめに
レニンは腎糸球体輸入細動脈上皮より血中に分泌され,血漿蛋白のα2グロブリン中に含まれるレニン基質を水解して不活性型のアンジオテンシンⅠ(AⅠ)を作る.AⅠは循環中に,主に肺において変換酵素によって活性型のアンジオテンシンⅡ(AⅡ)を生成する,活性というのは,血管収縮作用とアルドステロン分泌作用である.これをレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系と称している.このレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系に関する最近のいくつかの新知見を概略紹介する.
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