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Consultation Diabetology●コンサルテーションから考える糖尿病外来診療 第22回
「血糖コントロールに苦慮しております…」
Patient,difficult to attain good glycemic control…
𠮷岡 成人
1
1NTT東日本札幌病院糖尿病内分泌内科
pp.437-439
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101084
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開業医からの紹介状:
72歳,女性.15年ほど前に健診にて糖尿病を指摘され〔空腹時血糖値152mg/dL,HbA1C(JDS)7.6%〕,以後,外来に通院中の方です.生活習慣への介入にて血糖コントロールは安定していましたが,10年ほど前から血糖コントロールが徐々に悪化し薬物治療を開始しました.α-グルコシダーゼ阻害薬を投与しましたところ,下痢と腹痛がひどく投与を断念.SU薬(アマリール®1mg錠1/2錠),超速効型インスリン分泌促進薬では昼食前に低血糖を生じます.また,チアゾリジン薬では口唇に浮腫(クインケ浮腫)が出現し,BG薬にて下痢を生じます.薬剤の選択,増量が難しく,血糖コントロールに苦慮しております.ご高診のうえご加療のほどお願いいたします.
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