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特集 糖尿病合併症とその治療に関するエポックメーキングトピックスの展開
カテーテルによる冠動脈病変の観察が開始されて30年:糖尿病患者での冠動脈プラーク病変性状,薬物治療による効果についてわかったこと
Thirty years history of catheter coronary imaging:Insight into coronary plaque character and pharmacological effect in diabetes
小笠原 大介
1
,
志手 淳也
1
1神戸大学大学院医学研究科 循環器内科
キーワード:
①糖尿病(性)大血管障害
,
②動脈硬化(症)
,
③血管内超音波(法)
,
④アディポネクチン
,
⑤チアゾリジン誘導体
Keyword:
①糖尿病(性)大血管障害
,
②動脈硬化(症)
,
③血管内超音波(法)
,
④アディポネクチン
,
⑤チアゾリジン誘導体
pp.413-417
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101077
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経カテーテル的にバルーンを用いて冠動脈狭窄を治療する冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)は,1977年にGru¨ntzigらにより第1例目が成功して以降,虚血性心疾患に対する新たな治療法として急速に世界に普及するに至った.遅れること10年,1988年にPaul Yockらによって血管内超音波法(intravascular ultrasound:IVUS)が初めて臨床の場で使用され,PCIを行ううえでの有力な補助診断としての地位を築いてきた.本邦では1995年に保険承認され,以降15年余りが経過しているが,現在ではPCIの60~80%と大多数の治療にIVUSが使用されている.この分野の進歩はめざましく,光干渉断層装置(optical coherence tomography)・血管内視鏡・冠動脈CTなどそのほかのイメージングモダリティも開発され,臨床に応用されている.
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