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特集 糖尿病合併症とその治療に関するエポックメーキングトピックスの展開
腎症の寛解は可能か?:最近のエビデンスより
Evidence for remission of diabetic nephropathy
廣田 大昌
1
,
四方 賢一
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科
2岡山大学病院 新医療研究開発センター
キーワード:
①糖尿病性腎症
,
②寛解
,
③集約的治療
,
④DNETT-Japan
Keyword:
①糖尿病性腎症
,
②寛解
,
③集約的治療
,
④DNETT-Japan
pp.403-406
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101075
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□はじめに
糖尿病性腎症の自然経過では,微量アルブミン尿から顕性蛋白尿へと進展し,腎機能の低下を経て血液透析療法へと至る.この経過は慢性に進行し,治療により可逆性となるか否かについての十分なエビデンスは得られていなかったため,これまでの治療目的は主に腎症の発症・進展の抑制であった.しかし,最近になって,早期腎症は寛解(remission)あるいは退縮(regression)するということが明らかとなってきた.その結果,これまでの進展抑制を目的とする治療戦略から,寛解や退縮を目的とした治療戦略への転換・対策が求められている.
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