特集 最新・糖尿病対策―新しい診断基準でどう変わるか
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pp.864-865
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903712
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Q1 経口糖尿病薬の選択の指針について教えて下さい.
A 一般に,肥満を合併しない2型糖尿病では,SU剤が第一選択となる.肥満を合併し,インスリン抵抗性が病態の中心と考えられる患者(BMI:26以上,空腹時血中IRI:15μU/ml以上など)には,インスリン抵抗性改善剤やBG剤の投与を検討する.軽症の2型糖尿病患者(空腹時血糖値140mg/dl以下かつ食後血糖値200mg/dl以上など)の食後高血糖の是正にはα―グルコシダーゼ阻害剤が有用である.ただし,最近,インスリン抵抗性改善剤やα―グルコシダーゼ阻害剤の投与例において重篤な肝機能障害の発現が報告され,死亡例も出ている.投与中は,必ず定期的に肝機能のチェックを行う必要がある.
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