外来で見逃された症例―あなたの診断は?
仰臥位で悪化する腹痛と嘔吐を呈したやせの目立つ患者
成田 信義
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.815,888
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903694
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症例:25歳,男性.20歳頃より,食後満腹時に嘔気と軽い腹痛を起こすようになった.その後しばしば嘔吐を伴うようになり,体重も減少傾向であった.1週間前にかぜをひき,栄養をとるために朝より過食したところ,夕食後に激しい腹痛と嘔吐が出現したため当科受診.身長165cm,体重48kgでるいそうを認めた.血圧120/60mmHg,脈拍100/分整.腹部は坐位でやや緊満しており,腹痛と嘔吐は仰臥位で悪化した.血算,一般生化学検査は正常範囲.腹部単純写真にて十二指腸にガス像を認めた.
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