特集 ストップ・ザ・医原性疾患
One more JIM
pp.962-963
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101281
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Q1 医療面接の技術を上げる方法があれば教えてください.
A1 まずはOSCEで培われた面接の基本(型)をしっかり身につけることだと思います.そのうえで各自創意工夫することが望まれます.注意点としては,OSCEでは診断過程について評価されていない点が挙げられます.実際の面接では患者さんの話を聞きながら妥当性の高い鑑別診断を数個思い浮かべ,絞り込んでいく必要があります.鍵となる質問をうまく使って,診断精度の高い面接をめざしてください.このことは良好な医師-患者関係を築くこととは矛盾しません.
具体的なトレーニング法としてはテキストを読む,臨床場面以外の日常会話でも意識して面接技法を使ってみる,自分の面接場面をICレコーダーなどで録音して後で聞きなおす,上手な先輩の面接を見学する,スモール・グループ実習を行うなどの方法があります(個人的には面接場面の録音を聞きなおすことはとても有効でした――いかに共感の欠けた面接をしているか痛感しました).(北 啓一朗→p924)
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