研修医読本―臨床の秘伝・奥義を学ぶ・17
MRIで髄内腫瘍と誤診した動静脈奇形
小山 素麿
1
1大津市民病院付属脊髄疾患臨床研究施設
pp.464-465
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903262
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教訓・鉄則
1)脊髄疾患の発見はMRIにより容易になりましたが,診断はより慎重に行ってください.直感や想像で画像診断を読む医師にならないよう,種々の画像診断法の基礎をしっかり勉強してください.
2)脊髄疾患の診断は問診,視診,打診,触診など神経学的検査から始める習慣をつけてください.
3)髄節症状,神経根症状を理解しないで画像診断を指示しないように,誤ったレベルをスキャンすると取り返しのつかない誤診をおかします.
4)MRIは常に疑いの目をもって診てください,確信が得られない時は迷わず他の画像診断法を併用してください.
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