特集 いつ内分泌疾患を疑うか
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石澤 晋
,
谷山 松雄
,
福成 信博
,
池田 佳史
,
和田 修幸
,
肥塚 直美
,
遠藤 芳広
,
島田 朗
,
中村 嘉夫
,
石原 隆
,
山中 寿
pp.360-363
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902976
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Q1 グラーベス病は自律性(autonomous) を持っているのですか.
A グラーベス病は自律性を持っていません.自己免疫機序によりTSH-R―Abができ,これがTSH受容体を介して甲状腺ホルモンを過剰に分泌し続けます.すなわち,TSHではなくTSH-R-Ab依存性であり,甲状腺自体がホルモンを自動的に分泌するわけではありません.これに対して,プランマー病や中毒性多発甲状腺腫には刺激物質はなく,自分自身でホルモンを作り続ける自律性を持っています.
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