外来で見逃された症例―あなたの診断は?・8
夜間咳嗽と胸部異常陰影
生坂 政臣
1
,
西沢 宗子
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.389,466
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902717
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症例:60歳,男性.半年前より始まった夜間の咳込みが最近悪化してきたため,当科初診.喀痰は少なく,血痰,嚥下障害,嘔気,嘔吐はなかった.また,体重がこの半年で2~3kg減少した.高血圧症以外に,既往歴に特記すべきことなく,喫煙歴,飲酒歴なし.降圧剤としてフルイトランが処方されている.外来受診時,発熱なく,血圧,脈拍は正常.胸部の聴診を含め,身体所見に異常を認めない.血算,生化学検査も正常範囲であった.胸部単純X線写真(図1)にて,縦隔を中心に異常陰影がみられたため,胸部CTスキャンを予約して再診とした.
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