特集 帰してはいけない「こども」を見逃さないために
【各症状へのアプローチ】
咳嗽
八上 隆行
1
1洛和会音羽病院小児科・子ども未来センター
キーワード:
クループ症候群
,
急性喉頭気管炎
,
仮性クループ
,
pencil sign
,
エピネフリン吸入
Keyword:
クループ症候群
,
急性喉頭気管炎
,
仮性クループ
,
pencil sign
,
エピネフリン吸入
pp.318-320
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103172
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Case
急性喉頭気管炎の1症例
患者:1歳6カ月,男児.
既往歴・家族歴:特になし.
予防接種歴:Hib,肺炎球菌ワクチン接種済み.
現病歴:前日より上気道症状,当日朝より発熱,同日夜間より犬吠様咳嗽を認め救急外来受診.診察時,吸気性喘鳴(stridor)を認めたがSpO2の低下は認めなかった.クループ症候群と診断し,速やかにエピネフリン吸入施行し,吸気性喘鳴は軽減した.その後の喉頭正面X線でpencil signを認め急性喉頭気管炎と診断した.臨床症状より中等症以上のクループ症状と判断し,エピネフリン追加吸入とステロイド剤点滴治療を行い,入院加療で経過確認.翌日には症状は軽快した.
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