外来で見逃された症例―あなたの診断は?・6
胸痛と縦隔下部異常陰影
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.197,278
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902671
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症例:66歳,女性.1週間前より,労作とは無関係に7~8分持続する,前胸部の不快感と胸痛が出現するようになったため近医を受診.数日前から症状が増強したため当科受診.既往に高血圧症があるが服薬歴はない.理学的所見では肥満を認め,血圧170/98mmHg,脈拍68/min整,胸部に心雑音は聴取されず,腹部,四肢に異常を認めなかった.血算,生化学検査,安静時心電図は正常であったが,胸部X線写真(図1)にて心陰影に重なった腫瘤陰影を認めた.
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