特集 小児の治療方針
1 よくみられる症状・症候への対症療法
咳 嗽
吉原 重美
1
1獨協医科大学医学部小児科学
pp.9-15
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000147
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急性咳嗽,遷延性咳嗽,慢性咳嗽および救急医療の必要な咳嗽に分類し,想定すべき病態を考える.急性咳嗽は感染症が原因であることが多く,遷延性,慢性になるにしたがって,感染以外の原因が増加する.また,年齢により鑑別疾患が異なることに注意する.咳嗽疾患の鑑別には,詳細な問診,身体所見,血液・感染検査,生理学的検査,画像検査が有用である.長引く咳嗽疾患の場合,診断的治療が有用であり,各種薬剤の改善効果を主観的評価尺度(VAS)を用いて評価する.最後に咳嗽疾患治療のピットフォールと対策について言及する.
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