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特集 外来診療における画像診断
胸部単純X線写真
肺癌
Plain Chest Radiograph : Lung Cancer
野村 繁雄
1
1兵庫県立尼崎病院内科
pp.973-975
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901659
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■自然経過が観察された肺腺癌
患者:54歳,男性.
約10年前より毎年検診を受けていたが,異常を指摘されなかった.1995年4月初めて胸部X線上左上肺野に異常陰影を指摘され当科に紹介入院した.喫煙歴:20本/日×35年.1990年12月の胸部X線像(図1)では左Sa3に線状陰影のみ,1992年7月には陰影とその外側に線状陰影(図2),1994年7月には陰影は増大し,中に線状陰影(図3),1995年4月には径2cm大の辺縁不鮮明で切れ込み,ケバ立ち,胸膜陥入像(図4)を認める.経気管支擦過診および生検で腺癌と診断された.
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