忘れられない患者さんに学ぶ
こどもはみなおして確認せよ
江上 経誼
1
1江上小児科医院
pp.675
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901577
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小児科医の私にとって忘れ得ない患者さんはこどもたちそのものであります.「負うた子に教えられる」と言いますが,開業して25年,子供たちにもまれ,しごかれ,彼らが教えてくれたのは確かな臨床の目を養うことと,組織の力(グループ診療)の大切さでした.
小児疾患の軽症化は衆目の一致するところであります.そのなかにあって,こころの問題も含め「何かおかしい」と気づくことが,今までよりさらに幅広く要求されるようになりました.小児疾患の初期の症状はほとんど「いわゆるかぜ」症状で始まります.
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